20231129九州ガス圧送株式会社【50年のあゆみ】
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〇本事業の公益的性格に鑑み、その建設、保守、 管理の万全を期すために別会社を設立する。○九州縦断パイプラインの実現を本事業の最終 目的とする。 こうして、大牟田〜熊本間のパイプラインを敷設し、さらに将来の大きな夢を乗せて、九州ガス圧送株式会社が設立された。 1962年12月に設立された三池コークス株式会社(現エスジーケミカル株式会社)はコークス生産の副産物としてCOG(コークス炉ガス)を生産しており、主たる用途としては、大牟田瓦斯株式会社の都市ガス用および三井東圧化学株式会社(現三井化学株式会社)の燃料と化学原料用であった。三池コークス株式会社は1968年4月に三井コークス工業株式会社に社名変更となった。 しかしながら、その需要量は小さく三井コークス工業株式会社としては、更なる販路の拡大を模索していた。一方、西部ガス株式会社は、熊本市での需要拡大に対応すべく、安定的供給源による同社熊本工場の供給量拡大を検討していた。 こうした背景により、1973年9月、三井コークス工業株式会社(現エスジーケミカル株式会社)と西部ガス株式会社間で、COGの卸供給に関する基本契約が締結されるに至った。熊本地区への供給は、地下埋設配管による導管供給を前提としており、それを担う会社として九州ガス圧送株式会社が、1973年12月15日に、資本金3億円を以って設立された。出資会社は、西部ガス株式会社、三井鉱山株式会社、三井コークス工業株式会社および三井鉱山コークス工業株式会社の4社であり、各25%の出資比率であった。設立の覚書には、次のことが記されている。旧三井コークス工業(株) 有水ホルダーと脱硫装置当時のコークス炉諏訪川旧鉄道橋添架管802設立と背景

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