20231129九州ガス圧送株式会社【50年のあゆみ】
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九州ガス圧送株式会社代表取締役社長 五藤 浩二九州ガス圧送株式会社は、2023年12月15日に創立50周年を迎えました。 この記念すべき日を迎えることができましたのも、西部ガスホールディングス株式会社をはじめとするグループ各社や地域の関係各所の皆さまのご支援、創立から現在まで会社を支え発展させてきた諸先輩のご尽力、そして社員の皆さんの日々の努力の積み重ねの賜物であり、心から感謝申し上げます。 当社は、三井コークス工業株式会社(現エスジーケミカル株式会社)で生産したコークス炉ガスを、西部ガス株式会社熊本地区に供給するために1973年12月に設立され、大牟田/熊本間、約52kmの導管を建設し、それ以来、現在までガスの供給を続けてまいりました。 供給するガスは、コークス炉ガス、ICI装置による液化石油ガス変性ガス、13A化に伴うSNG装置による代替天然ガス、そして現在のLNGを原料とする天然ガスと移り変わり、また、設立時は西部ガス25%、三井鉱山グループ75%の合弁会社でしたが、2010年より西部ガス100%、2021年より西部ガスホールディングス100%子会社となりました。 このように50年の間に、ガスの種類や事業形態などの変遷が多々ありましたが、当社の使命である「保安の確保と安定供給」は一貫して変わることなく、その責任を果たしてまいりました。そして、現在は、LNGサテライト基地である当社大牟田工場にて製造した都市ガスを、西部ガス熊本株式会社及び大牟田ガス株式会社向けに、年間約6,500万㎥託送供給しています。 現在、都市ガス業界を取り巻く環境は大きく変化しており、特に、将来のカーボンニュートラル実現に向けては非常に難しい岐路に立っています。そのような状況のなかで、西部ガスグループでは「西部ガスグループ カーボンニュートラル2050」が策定されました。天然ガスシフトによる低炭素化、そして将来的にはガスの脱炭素化を目指しています。当社の役割としては、これからも、天然ガスの普及拡大に貢献すること、そのためにも重要なインフラを長期的な視点を持って整備していくこと、そして何より安定供給を続けていくことです。そして、現状を維持するだけでなく、この50年のように環境の変化に対応し、変革もしていかねばなりません。 九州ガス圧送は、これからも、グループの中でガスをつなぎ、また、将来にむけて、カーボンニュートラルにつないでいくという役割を果たし、西部ガスグループ、そして、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。皆さま方の益々のご指導ご鞭撻を宜しくお願いいたします。2創立50周年を迎え

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